スマイルメーカーズ SmileMakers

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北欧の中心で、愛を叫ぶ

北欧の中心で、愛を叫ぶ

北欧の中心で、愛を叫ぶ

オリンピックイヤーの直前でもあった二千十九年は
「令和」の時代になり、大きな「変化」の年でもありました。
そして私自身にとっても二千十九年は、これまでの人生のなかで
最大のピンチを迎えた「自分を変える」年でした。

二千十九年を振り返ると、今思えば
完全に、自信喪失に陥っていました。
自分が想像していた事と現実のギャップを感じるたびに、
今までのやり方は間違っていたのだろうか、と思いつめ
会社の方向性もどことなくフワフワとしていたんです。

そんな中、十月にスウェーデン・ノルウェー・デンマークを訪れました。
これが、大きかった。
二十代で社会に出てから初めてのことなのですが、
今回の旅では、仕事を1週間ほど遠ざけてみたんです。
すると、PCのストレージに空きができるように、
すっと心にゆとりが生まれました。

しかも、北欧というロケーション。町並みの美しさや、
この地で生まれたプロダクトの魅力に素直にふれて
あらためて、「自分」を知ることができたんです。

やはり私は、ものづくりが好きで、
そこに関わる人やプロセスが好きなんだ、と。
視界がぱっと開けるような感じでした。

美術館でのびのびと遊ぶ子どもたちを見ながら、
これから、どうすべきか考えました。
これまでよりも、もっと広い世界に身を置くためには、
どうすればいいだろう。

そこで考えたのが、ちゃんとSNSを活用しようということ。
今までよりも大きな世界へと視点を広げるために、
これまで単発的だった情報発信を、しっかり継続的に、
見え方も頭に入れながら、しっかり取り組もうと。

そして見え方という意味では、私・三木清太郎も変わらないといけない。
だから、ダイエットを始めました。
え、そんなこと?と思われるかもしれませんが、
自分の体型を変えるのって、ものすごく大変なんですよ。

目標はハーフマラソンで完走すること。
週三回のランニングに、週1回のパーソナルジム通いを始めて、
外食もやめ、マラソンに耐えうる体づくりをしました。
いやぁ苦しかったです。
でも、そのおかげで二ヵ月後のハーフマラソンは見事完走しました。




そこで思うのは、何かを達成しよう、変えようということには、
苦しい時期がもれなくセットだということ。
ダイエットも、SNSも「継続」こそが目標達成への道。
気持ちが折れても、奮い立たせて、
前に進んでいくことが何よりも大事なのです。

だから二千十九年の苦しんだ時間は、私にとって
二千二十年へのステップに必要だった、と今では確信しています。
スマイルメーカーズの原点を再確認したことで、
二千二十年は晴れやかに、よりスリムになった体型で軽やかに、
面白いことに向かって、どんどん突き進んでいこうと思います

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ジブリと、スイカと、夏の終わり

ジブリと、スイカと、夏の終わり

ジブリと、スイカと、夏の終わり

夏休みの金曜ロードショーといえば、
「ジブリ祭り」が風物詩となっていますが、
先日、なんと十七回目のテレビ放送となる
「天空の城ラピュタ」の平均視聴率が
14.5%だった、というネットニュースを目にしました。
しかも前回から0.1ポイント上昇とのこと。

もはや多くの人がストーリーの流れも
その結末も知っているはずなのに、
それでも「見たい」と思わせる作品の凄さ。
ジブリ映画の底力に改めて感服しました。

私には、ひそかな夢があります。
「感動できる世の中を作りたい」と
四年前から今の事業を続けていますが、
大切な人へ感動を届ける方法は世の中に沢山あります。
プレゼントでもいいし、手紙でもいい。
さまざまな感動の伝達方法があるなかで、
私はいつか「映画を作りたい」と、
胸の奥に線香花火くらいの小さな火を灯しているんです。
しかも、アニメーションで。

アニメーション映画は、実写での表現が難しいことでも、
想像力ひとつで、イメージを作りあげることができます。
そして映画というコンテンツは、やはり映像作品の最高峰

私自身のこれまでの映画との出会いを振り返ってみても
そこで手に入れた感動は、何にも替えがたいものがありました。

そんな大きな夢物語の実現に向けて、
実はすでに、小さな小さな一歩を踏み出しています。
それは、SNSに「山田さん」という
アニメーションでの女子高生キャラを登場させて、
さまざまなコンテンツを配信すること。
これが意外に、SNSユーザーからの反応が良く
このままキャラの認知度をあげていきながら、
いつか山田さんをヒロインにした
アニメーション映画を作りたいな、と企んでいます。

もちろん映画を作ることはビジネスではありません。
SNSでの山田さんも、遊び心の延長のようなもので、
そこから何かしらの事業に発展させることもありません。
でも、もしかしたらジブリ映画も最初は、
そういう気持ちだったのかな、と頭をよぎることがあります。
(もちろん私たちとはレベルが全然違いますが…)

人が感動できるのは、心のゆとりがあるとき。
そんな心の「すき間」を自分自身も忘れずに、
いつまでも夢を語ることができる大人になりたい、と
夏の終わり、スイカを食べながら、ふと思ったりしています。